#5チーズはどこへ消えた(Who moved my cheese?)

久々に棚から取り出して再読しました。

この本に書かれている結論は、

「変化を恐れてはいけない。本当に恐れるべきは現状維持である」

・2800万人以上に読まれた童話でありながらビジネス書である世界的ベストセラー

・94Pの内容で約1時間で読むことができるので、お薦めです。

・スペンサー・ジョンソン著(心理学者)


 ネズミチーム2匹と、小人チーム2名が巨大な迷路の中をチーズを探し続けるという旅をしているという物語です。

この迷路とチーズを私たちの生活に置き換えると以下のように例えています。

迷路=求めるものがある場所のこと。日常の困難の象徴(今、私たちが生きている環境:社会全体、会社、家庭)

チーズ=求めるもの。(お金、仕事の成功、家庭での愛情など)


<登場人物>

 ①ネズミチーム:スニッフ、スカリーの2匹。一言でいえば「行動派」。

   頭はそんなに良くないが、ネズミなので鼻が利く。(行動して分析しながら、尚且つ

   変化を感じ取る(取ろうとする)が特徴

 ②小人チーム:慎重派

   ・ヘム:一番の慎重派。変化や流れを認めない性格

   ・ホー(主人公的存在):変化する必要性はわかっているけれども、なかなか一歩踏み出せない性格


<あらすじ>

 このネズミチームと小人チームの4人は毎朝早起きをして、巨大な迷路の中にあるチーズを探し続ける旅(生活)をしておりました。

 そんなある日、この4人は安住の地となり得る「チーズステーションC」という大量のチーズがある場所を発見します。この4人の生活が一気に良い方向に変化する場所です。今まで巨大な迷路の中をチーズを探し続ける旅をしなくともよくなるような感覚になりました。

 4人はこのチーズステーションCを中心に生活を続けていく中で、だんだんとネズミチームと小人チームに生活を送る上で、違いが出てきます。

 小人チームの変化は、このチーズステーションCを居住の拠点として、今まで行ってきた、早起きして巨大な迷路の中をチーズを探し続ける旅を一切止めてしまい、ゆったりとした生活をします。

 一方、ネズミチームは、チーズステーションCのチーズは食べ続けてはいるものの、以前と同じように、迷路の中のチーズを探し続ける生活をしています。また、チーズステーションCについても、変化がないかいつも点検して回っていました。

 このように、小人チームとネズミチームの対照的な生活が続いていくなかで、チーズステーションCのチーズが急に全て消えてしまったという事件が起こります。

 このことに対し、ネズミチームは驚くことがありませんでした。何故なら大量にあったチーズが実は、徐々に少なくなっていることに気づいていたからです。ネズミチームはすぐにこのチーズステーションCから巨大な迷路に旅に出ます。

 小人チームは、大騒ぎです。そしてチーズが補充されないことについて嘆き続ける日々を過ごします。嘆き続けても、お腹は減るもので、この時になってやっと行動します。小人チームがとった行動はなんと、巨大な迷路には飛び出さず、チーズステーションCを念入りに調査し始めました。小人達の深層では、このチーズステーションCでは、チーズが出てこないことをわかっていながらの行動です。実はチーズは全て自分達が食べつくしてしまったということを知っていながら原因究明を他の何かにあると思い込もうとしての行動です。

 小人チームはそのような中でも、「なんで自分達がこんな目に合わなければいけないんだ」「今まで自分達は巨大な迷路の中をチーズを探し続ける旅をしてきて、頑張ってきたのだから、チーズを食べる権利があるんだ」とわめき続けチーズステーションCにいます。

それでもチーズがでてこないので、今度は先に出て行ったネズミチームに対して、「あいつらは馬鹿だ」のように誰かを否定する日々を続けます。

 そんなある日、小人のホー(変化する必要性はわかっているけれども、なかなか一歩踏み出せない性格)が不満を言っているだけでは何も変わらない。何よりもお腹が空きすぎてどうしようもないという状況で、意を決して巨大な迷路の中に旅立つことにしました。

 そのようなホーの行動に対し、ヘム(一番の慎重派。変化や流れを認めない性格)は、「もし、巨大な迷路の中に出て行ってチーズが見つからなかったらどうするんだ」と言い続けました。

 この言葉を聞いたホーは、以前は自分も先に出て行ったネズミチームを馬鹿にしていたが、このチーズステーションCに依存していた自分が本当は馬鹿であった!と悟り、巨大な迷路に飛び出していきます。

 この4人の最後、

  ネズミチームとホーは、また新たなチーズステーションNを見つけることができました。このチーズステーションNは、チーズステーションCとは比べ物にならない位のチーズの種類と量があるステーションでした。

 一方チーズステーションCにしがみ続けたヘムがどうなったかは誰もしらない・・・という物語です。


 これは、チーズを新しい変化や挑戦と捉えることができます。そしてこの変化に対応する為には行動に移さないといけないという事を物語として書かれていると思いました。

 このポイントとしては、以下の2点があるのかなと。

 ①行動した人には先行者利益があること

 ②物事には良い結果と悪い結果があることを想定すること


①行動した人には先行者利益があること

 チャレンジしたいことを行動に移すということは、小人チームのように、弱音を吐いている暇がないと思います。このことから、チャレンジすることに対して悩むのであって、現状の環境について悩むわけではないので、メンタル的にそこまで落ちることがない!これが心理的な先行者利益のかなと推測します。

 また、行動することで、最初に結果に近いポジションの確保することができるので、チーズ(求めるもの。(お金、仕事の成功、家庭での愛情など))がより多く得やすいのかなとも思います。また、万が一失敗してもそのことは、その人の経験値となって、より成功の確立が高くなっていくとも思います。

 

②物事には良い結果と悪い結果があることを想定すること 

これを、今回の物語に置き換えると、以下になるのかなと思います。

 ・良い結果の想定=自分の知っている以上に良いチーズがある場所がある。どうやったら今より良い結果を見つけられるかと考え続けることができるか。

 ・悪い結果の想定=今あるチーズは続かない。明日にはなくなってしまうと予測すること

 

私の好きな言葉の一つに、「最悪を想定し、最善を尽くす」があります。

 ・I am prepared for the worst, but hope for the best.(私は最悪の事態に備え、最良の事態を期待する)

  ・Plan for the worst, hope for the best(最悪に備え最善を望む)

 このように、いつも最悪のパターンを想定して、行動し続けることが肝心だなと思っています。


この本は物語風で、自分の現状(立場・悩んでいること等)によって読み解き方が様々で読んだ人自身に置き換えることができるので、ネズミチームやヘム(小人)みたいな人回りにいたな。ホーは自分かも。と思いながら読めます。

 文句を言い続けている方や慢心してしまっている人がいると、その人の回りには同様な人が集まるものです。(昔のドラマだと金八先生「腐ったミカンの方程式」You Tubeリンク貼っておきます。懐かしかも(笑))

また、根拠のない権利の主張、一緒の意見だよねと同意を求めてくる環境。一緒ですね。


このような、状況がヤバいかもと思ったらチーズが腐りきってしまう前に、誰かにそのチーズを奪われてしまう前に、チーズを探す(一歩踏み出す)行動に移した方がいいですね!

BlueBird.llc

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